レインコートの必要性ってあるの?おしゃれ?機能性?

こんにちは、まるひなです。
今日から読み始めたのが『99の持ち物で、シンプルに心かるく生きる』です。筆者はフランス女性。世界中を旅してまわった経験に加え、日本の僧侶たちの暮らしぶりに強い印象を受けたことで、「自分にとって本当に大事なものだけに囲まれて暮らす」ように、所持品の吟味をはじめたそうです。

少し前にベストセラーになった『フランス人は10着しか服を持たない』や、『断捨離』、そして『心がときめく』と同じカテゴリーに属する本、といってもいいでしょう。とはいえ、これらの本は一過性のブームで終わったわけではありません。

断捨離はもはや日常会話で普通に通じる言葉ですし、必要最低限のものしか持たずに暮らすミニマリズムという概念も浸透してきていると感じます。

自分にとって何が大事なのか、を知るということは、自分とはどんな人間なのかを知ることにもつながります。それはつまり、ひところよく聞いた「自分探し」の一面なのかもしれません。

いずれにせよ、自分について知ることは大事ですよね。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」です。人生はすなわち戦いですからね。私も毎日戦っていますよ。主に食欲と。

それはさておき、『99の持ち物で、シンプルに心かるく生きる』の序盤を読んだところで、もやっと疑問がわきました。選びに選び抜いたはずのアイテムの中に「レインコート」が堂々の入選を果たしているのです。

それだけではありません。本文中に挿入される数々の箴言の中にも、ワードローブにはレインコートが入っていてしかるべきという内容のものがちらほら。……ホントに?

そういえば、アメリカンカジュアルブランドのランズエンドのカタログにも、季節を問わず毎回レインコートが載っていたなぁ…

日本の雨具事情

そういうわけで、本当にレインコートは必要なのかどうかを調べてみました。
日本国内のアンケート結果を見ると、レインコート・レインスーツ、そしてポンチョを持っていると答えた人は大体20%ちょっと。主に自転車やバイクでの通勤通学時に使用しているそうです。
ちなみに傘、折り畳み傘はほぼ100%に迫る勢いで、長靴は60%を少し割る程度の所持率でした。

20%という数字は意外に多いのかな、と思ったのですが、雨の日に二輪車(特にバイク)を運転するときはレインコートは必需品ですから、そこを考えるとやはりそれほど高くないのではないでしょうか。

私にも覚えがありますが、カッパ、レインコートって蒸れるんですよね。脱いだ後の置き場所にも困りますし。やっぱり要らないわ~と思ったのですが、実は諸外国では、傘よりもレインコートがメジャーな様子。その理由としては、雨の降り方の違いが考えられるようです。

降水確率が高い国の傘事情

年間降水確率世界一位はグアム。毎日雨が降るそうです。しかも、傘をさしてもずぶぬれになるほどの激しい雨が。ですが、長時間降り続くことはなく、雨にぬれてもすぐ乾く環境なので、傘をさす必要はないとのこと。

降水確率世界三位のオーストラリア・シドニーも、湿度が低く濡れてもすぐに乾くこと、横殴りの雨が多く傘が役に立たないという理由で、やはり傘はあまり使われていません。

少し事情が違うのが、二位のロンドンです。街中に軒を連ねる店舗のひさしのおかげで、軒下を歩けば濡れないという事情があるそう。また強風の時は傘をさしても結局濡れますし、最悪の場合は傘が壊れてしまうとか。
イギリスには高級傘のブランドがあるのに、本場ではあまり使われていないのは惜しいですね。

ただ、傘をささないからといって、雨具を使わないというわけではないようです。それがつまり、レインコート。

もともとヨーロッパには防寒のために毛皮のコートを着用する文化がありました。その後、紡績の進化やゴムの発明によって、防寒性と防水性に優れたコートが仕立てられるようになったのです。現在では、防寒性のあるコートが、レインコートの役割も果たすという方が適切かもしれません。

バーバリーやアクアスキュータムなど、コートが代表製品のブランドもありますし、コートは実用性だけではなく、ファッションの中でも重要な位置を占めているというわけです。つまりヨーロッパの人にとってはレインコート≒コート≒立派なワードローブの一部という認識なんですね。

一方、日本ではコートに類する衣類は藁で作った「ミノ」ということになりますが、皮やゴムのコートは湿度の高さからあまり普及せず、現在に至るという状況のようです。
これぞ文化の違い、ということでしょうか。

とっておきの一着といえるレインコートを選ぶなら?

とは言え、まだ肌寒い春の初めなど、雨の日以外にも満足して着られるような上質なレインコートを一着持っておくのもいい方法かもしれません。

STUTTERHEIM(ストゥッテルハイム)

スウェーデンのブランド、STUTTERHEIMはレインコート専門ブランドで、完全ハンドメイドのこだわりの商品を展開しています。
ウィンドブレーカーのような、まさに普段使いできそうなデザインと、豊富なカラーバリエーションが特徴ですね。

注意すべきなのがサイズ展開。北欧サイズなので、身長160cm前後の女性だとXXS。いつもの調子でMサイズを注文してしまうと、175cmから180cm前後の巨大レインコートが届いてしまいますよ。

https://stutterheim.com/jp/

LENER(レネール)

フランスのブランドで、レインコートと同等以上の防水性能を持つトレンチコートを販売しています。かっちりとした印象を受けるトレンチコートですが、少しフェミニンなデザインのものもあるのが好感触です。

色はベーシックなネイビーやキャメルが多いようなので、どんな服装にも合わせることができそうです。

 

Fox umbrellas (フォックスアンブレラ)

こちらはイギリスの王室御用達ブランド。高級傘も取り扱っています。レインコートは撥水性のある布地で仕立ててあるため、水をはじくのが特色です。

注目はナイロン100%、極薄手の生地でできたパッカブルコートです。パッカブルというのは、小さくたたんで持ち運べるという意味ですね。軽い着心地なのはもちろん、たたんでバッグに忍ばせておいて、折りたたみ傘のように使えるのもポイント。ナイロンだけに、扱いも楽なのがいいですね。

他にも、バーバリーなど多くのブランドが晴雨兼用のコートを用意しています。

一般的にイメージする合羽、レインコートだと思えば、びっくりするほどお値段が張りますが、長く愛着を持って着られる上に雨も防いでくれるコートだと考えれば、案外リーズナブルに感じるのではないでしょうか。
私も一着、お気に入りを探したいと思います。―でもまずは、クローゼットを整理してモノを減らす方が先かな。

 

シナモンのレインコートはもしやオーダーメイド?耳がフィットしすぎてる。かわいい。

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